よい子の歌謡曲「ベスト オブ 岡田有希子」




今となっては幻かもしれません。当時、たった「1000部限定」で出版された
よい子の歌謡曲「ベスト オブ 岡田有希子」を、全て余さず転載しています。

キラキラ輝いていた、あの日のユッコに接して頂ければ幸いです(;_;)

 



取材日・'84年6月1日PM5:00〜PM6:00
場所・市ヶ谷キャニオン
インタビュアー・加藤秀樹、梶本学
ユッコが発言した一つ一つの言葉も全て余さず(原文ママ)掲載しています。

 

 

−あの時、十六号を渡したんですけど、読みました?
*「インタビューより2ヶ月ちょっと前の3月23日、ぼく(加藤)は四谷駅構内で偶然、彼女と出逢い、たまたま持っていた「よい子の歌謡曲」16号を渡したことがあった。」

「あのー、奈保子さんが表紙のやつ?」

−ええ。

「はい、見ました。あと、キャニオンにも置いてありますよネ。・・・奈保子さん、好きなんですよね。」

−奈保子さんが好きだっていうのは、かなりいろんなところで耳にしたりするんですが、いつごろから?

「デビューする時ぐらいからですね、奈保子ちゃんが。」

−じゃあ、かれこれ四年ぐらい前。あっ、ちょうど四年目ですか。(デビュー日が)6月1日だったから。

「で、五年目なんですよネ。」

−どういうところが、好き?

「え、なんか可愛らしそうっていうか、優しそうっていうか、ぜんぜん、こう、今でも変わらないトコがいいですね昔から、優しそうで。で、どんどん歌とかうまくなっていって、歌手としては成長してるんだけど、ぜんぜん、こう、スターにならないっていうか、スターなんだけどスターぶらないっていうか、とっても優しい雰囲気が、好きですね。」

−例えば、どういう曲が好きですか。

「奈保子さんのですか。そうですね。あれとか好きです。なんだっけ、”UNバランス”とか。」

−ああいう感じの曲が。

「”けんかをやめて”とかも好きだけど、でも、なんとなく、奈保子さん、あっちのほうが好きです。”コントロール”とか合いそうな気がします。」

−ぼく(加藤)とかは、来生さんの作品とか好きなんですけど。

「ええ。来生さんのも、あれとか、好きです。なんだっけ、(不意に口ずさんで)♪帽子を飛ばして・・・」

−”スロー・タッチの恋”。それにちょうど、竹内まりやさんの作品とかも、奈保子さんは多いしね。

「そうですねぇ。」

−あっ、デビュー曲を竹内まりやさんに依頼する時に、エピソードがありましたよね。
*「”ボム!”84年6月号には、一度は断った竹内まりやが彼女に直接会ってみて気に入り、作品を提供した、とある。」

「あっ、”ボム!”をごらんになったんですか。あれはちょっと作りっぽいんですよね。ホントは違うんですよ。最初から断られてもいないし、普通に頼んで作ってもらっただけで、それがどういうわけか、そうなって。」

(隣から福田万里子マネージャーがフォローをいれる)
<まぁ、なんか、うまく伝わらなかったみたいで、あのー、まりやさんのほうには、彼女の写真と声とでお願いしたんですよ。>

「そしたら、もう作ってくれたんですよネ。会う前に。」

(再び福田マネージャー)
<実際、写真だけじゃなくてね、声も聴いてみたら、意外に中音とかね、低めの声がいいんで、さらに乗り気になって、意欲もわいて、いろいろ書いてくれた、ってことはあるみたいですよ。>

−じゃあ、しばらくは竹内まりや作品で。このあとも?

(三たび福田マネージャー)
<セカンドも、決まってまして、7月18日に出るんですけど、それも竹内まりやさんに作詞作曲を。>

−ええ、そう聞いてます。で、どうですか、彼女の作品を歌ってみて。

「そうですねえ。やっぱり、なんていうか、こう、あったかいっていうかな、派手じゃないんだけど、いい歌だなって気がします。飽きないっていうか、何回か聴いてるうちに。覚えやすいって感じもしませんか。」

−口ずさみやすいっていうか。

「ええ。あと、詞なんかすごく、自分が女の子だからってこともあると思うんですけど、ホントに、いかにも作りっぽい詞じゃなくて。」

−奇麗なだけの詞じゃないもんね。

「なんか、ちょうど自分たちの年代ぐらいの女の子の気持ちが素直に歌える、って感じの曲だな、と思うんですよね。」

−お会いしたんですよね、まりやさんと。

「ええ。」

−どうでした?

「そうですね。学生らしさがまだ残ってるような。もう主婦ですけど、まだ、そういう曲を書かれてるから、まだ若い曲を書いてるから、そういうモノを持っているんだって気がしました。」

−ほかに、書いてもらいたい人は?

「そうですね、好きなのは、来生たかおさんとか好きなんですよね。だから、一度書いていただけたらいいんじゃないかなぁ。」

−ほんと、河合奈保子さんのパターンっていう感じですね。

「そうなっちゃいますネ(笑)あと、でも、たまには変わったものも歌ってみたいっていうか。」

−変わったのっていうと?

「また、河合奈保子さんのパターンになってしまうんですけど、河合奈保子さんっていうか、明菜さん、明菜さんよりもあれですけど、桑田靖子さんのカンジというか。」

−アップテンポな曲?

「そうですね。」

−まだ聴いてないからわかんないんだけど、”リトルプリンセス”は?

「”リトルプリンセス”もやっぱり、なんていうかな、そう派手っぽい曲じゃないですよね。」

−”ファースト・デイト”の延長のような。

「そうですね。”ファースト・デイト”よりは、もうちょっと明るくなるっていうか。デイト行くんですけどね、二人そろって行くっていうか。」

−五月祭で、そう言ってましたね。
*「5月27日、彼女は東京大学の五月祭にゲストとして出演した。」

「ええ、そうですね。歌ばっかりでデイト行くんです(笑)ホント、歌の中ばっかりでデイトするんですけど。」

−実生活では?

「実生活では、ぜんぜん、ないですねぇ。」

−とりあえず、今は興味も?

「そうですね。やっぱり、今はどっちかっていうとこっち(芸能活動)のほうが興味ありますね。」

 

●●

 

−こういった世界に入るきっかけというのは、まず。

「はい。えーと、歌手になったきっかけというのが(テーブルの上の宣伝用のプロフィール資料をさして)書いてあるんですけど、”スター誕生”の第46回決戦大会なんです。」

−それ以前に、例えば、モデル活動とかマスコミ関係の仕事とかは、ありました?

「一度だけなんですけど、ニコンの”フレッシュギャルコンテスト”っていうのがあったんですね。中二の時だったんですけど。それで合格したっていうか、準グランプリというのをいただいたことはあります。」

−その時は、素人の普通の中学生?

「そうです。”佳代”ってカンジで。立木義浩さん、いますよね。あのかたが写真を撮るという名目で、それを募集してたっていうか、そういうふうだったんですよね。ポスターができた時も”立木義浩が撮ったなんとか、なん才”というカンジで。」

−それが初めて雑誌に載った写真ですか。

「そうですね。」

−その写真を見て、どう思いました?

「やっぱり、顔がひきつってたなって。もうホント硬いんですよ。なんか、こわばってるっていうか、いやぁ、むずかしいんだな、と思って。」

−それから「スター誕生」で合格して、いろいろ雑誌に写真が載るようになってきて、それを最初に見た時はどうでした?

「そうですネ。いちばん最初に雑誌とかに載ったのは、雑誌の取材として載ったんじゃなくて、もともとある写真が載ったんですよね。」

−普通に撮った写真?

「そう。なんていうか、プロモート用に撮った写真じゃなくて、関係の人に配ったりするような写真、ありますよね。それで撮ったやつだから、わりとゆっくりとリラックスして撮れたから、それはわりと普通っていうか、慣れたっていうとおかしいですけど、余裕を持ってる顔をしてるんですけど。雑誌の取材で、はじめて取材で受けた写真は、なんか緊張してるな、って感じがしますね。」

−最近はいろんな写真を撮られるようになって、慣れた、っていうか、そんな感じ?

「そうですね。やっぱり、いろいろ考えながら、多少は余裕を持って撮れるように、なりました。」

−自分の声は、以前から録音したりして聴いたりしてました?

「そうですね。そんなにじゃないですけど、でも、いちおう、オーディションとか送ったことあるんで、録ったことはありますね。」

−自分の声について、最初に聴いた時はどう思いました?

「自分の声ですか。うーん、自分でしゃべってる声とカセットに録った声と違うんですけど、それは小さい時に思いました。」

−じゃあ、小さい時から。

「歌っていうんじゃなくて、なんていうかな、小さい時に、うちの家族でいろいろやったりしたんですね。”会”っていうか、親戚の人とか来ると、ちっちゃい時に、よくクイズとか歌を歌ったりとかしたんですよ。親戚のおばさんとか、いとこの前とかで。そういうのを録ってくれたんですよ。マイク持ってやったりとか。そういう時に聴いたんですけど、そのころにどうして、あたりまえのことなんですけど、ほかのおねえちゃんとかおかあさんとかの声は、みんなふだん聞いてる声とカセットの声と同じなのに、自分だけこんな声してるんだろうなって、思ったことがあります。とても不思議だったんですよ。」

−じゃあ、そのころから歌を歌ってた、というか。

「そうですね。」

−歌、好きでした?

「小さいころから好きでした。」

−じゃあ、歌手になりたいって希望も?

「小さいころは、でも、なんていうのかな、歌手の人を見て、ただ単に、歌手に憧れただけで自分がなれるとは考えなかったっていうか、ホント、小さい時は、歌手っていうのは別世界の人っていうかどっか特別の人がどっかから連れてこられてやるっていうか、普通の人間(笑)一般庶民にはなれないもんだって感覚があったんですよね。だから、ただ歌手には憧れてたけど自分がなろうとかそういうのは思わなくて。で、だんだん大きくなるにつれて、やっぱり、オーディション番組とか、オーディションがあるっていうのを知って、あっ、こういうのがあるんだなって。で、応募してみようかと思って。」

−じゃあ、応募する時点では、もう、なりたいっていうのがありました?

「そうですね。」

−そのころ、憧れてた歌手というと。

「小っちゃいころ、好きだったのは桜田淳子さんとかで、幼稚園か小学校ぐらいですけど。そして、大きくなって中学一年の時ぐらいから、ずーっと奈保子さんが好きなんです。」

−松田聖子さんとかは?

「松田聖子さんですか。そのころはあんまり、普通でしたね。別になんとも思わなかったというか、ひたすら奈保子さんが好きだったから。」

−あのー、”ファースト・デイト”のB面聴いた時に、すごく似てるな、とか思って。歌い方というか、なんとなく、そのあたり、どうだったかな?

「歌い方?あんまり考えたことないですけど。」

−声質が似てるのかな?

「曲が似てるんじゃないかな(笑)と思うんですよね。あのー、B面のほうは大村(雅朗)さんが編曲と作曲とかで。」

−そうですね。じゃあ、特に意識はしなかった?

「ええ。」

−だけど、雑誌とかテレビに出る時に、どうしても言われちゃうでしょ。”第二の聖子”とか。

「そうですね。やっぱり、事務所も同じだし。」

−そのことについては?

「そうですね。やっぱり自分は自分だからホントはあんまり言われたくない、ってのは思いますね。真似にはなりたくない、とか。」

−そういえば、以前に、目標とする歌手は”岡田有希子”だって言ってましたっけ。

「そうですね。そんなに、しっかりしたものじゃないんですけど。やっぱり、ほかの人は真似しようとしてもやっぱりどうしてもなれないと思うから。だから、やっぱり自分らしさでやっていくしかないのかなぁ、って思ってたんですよね。だから、無理に誰々を目標にしてそういうのを追っかけるってことを、しない、したくない、と思ったんですけど。」

 

●●●

 

−(宣伝用のプロフィール資料を見ながら)このいちばん下のところに”好きなもの”ってありますけど、全部好きなんですか。
*「以後しばらく、資料を見ながら”好きなもの”についての質問が続く。」

「ええ、そうです。いろんな、あ、いろいろ、もう。」

−”アイスクリーム”が好き?

「はい。」

−どのアイスクリームが好きですか。メーカーとか。

「そうですネ。”サーティー・ワン”とか、好きなんです。」

−いわゆる、市販のアイスクリームでは?

「市販のアイスクリームだと”雪見大福”とか。”キャラメル・マーブル”ってわかりますかぁ。堀越で売ってるんですけど。」

−購買部で?

「購買、っていうか、お昼になると売りに来るんですけどネ。今は、最近は、あのー、学校にお昼までいないから無理なんですけど、ホントに、もう毎日、ぜったい欠かさず食べてました(笑)もう、なんていうかナ、お昼ごはん食べなくても、それだけは食べてました。」

−どういうカンジなの。

「ええ。あのー、コーンの、普通の、なんていうかナ、三角のってありますよね。それにアイスクリームがのってるんですけど、キャラメルがマーブルに、マーブル、あのー、キャラメルが入ってるんですネ。上にチョコレートがかかってるのかナ。あれ、チョコレートはかかってないなぁ。で、好きだったんです(笑)」

−”グラタン”はどこのが好きですか。

「グラタンというかドリアなんですけど、でも、よく行くとしたら”アビリオ”とか。」

−うーん、わからない(笑)”ジェット・コースター”なんか、よく乗ってたんですか。

「ジェット・コースターですか。そうです。そんなに乗りに行ったとか、あんまりないですけど、好きです。恐いんですよね。でも、乗ってる時とか、乗り終わった時は足がフラフラしてるんです。しばらく、フラッと、で、ちょっとするとまた乗りたくなってくる(笑)」

−あんまり名古屋にはないですよね。

「そうですね。だから、長島温泉、ありますよね、あそこまで行くとか、あと、犬山とか。」

−東山動物園にも、よく行ったとか。

「行きました。」

−ぼく(梶山)も行きました。熱田区に親戚があるんで。

「あ、そうなんですか。どこですか。熱田区の。」

−新幹線のワキなんですけどね。熱田六区ぐらいかな。

「六番町?」

−たしか、地下鉄の駅がありますよね、”六番町”っていう。あのあたりですね。

「”金山”なんです。とか言ったりして(笑)」

−”体操”が好き、っていうのは、自分でやるのが好きなんですか。

「ええ、小っちゃい時に、一年ぐらい習ってて。あとは、見るのが好きなんです。その、以後は。」

−小っちゃい時、っていうといつごろですか。

「えーと、小学校2年から3年までです。」

−体操っていうと、どんな?

「そうですネ、だから、マットとか、飛び箱とか。」

−じゃあ、、運動はわりと好きだったんですか。

「小さい頃は好きでした。今もキライじゃないですけど、あまり結果がよくないんです(笑)得意じゃない。というか苦手というか。」

−”高校野球”は?

「観るのが好きです。」

−例えば、地元のチームを応援したり?

「そうですネ、地元も応援するし、あと、わりとミーハー的に、というか、やっぱり、なんていうか、雑誌とかに。」

−”セブンティーン”がとりあげるような、かっこいい選手とか。

「そうですネ、ああいうのに、やっぱ、影響されますねぇ。ああいうので、わぁって盛り上げられてる人を見ると、あ、いいなァ、とか思ってるうちに好きになって。」

−最近は、どんな選手?

「最近ですか。最近、観てなかったんですけどね、今年とかは。前、観てた時、好きだったのが、あのー、横浜の三浦さんとか。」

−水野とか、あのあたりは?

「水野さんは載ってたから、相手だから、わりと、負けてくれればいいのになァ、ってカンジで(笑)」

−野球といえば、江川のファンとか。

「そうですね。そんなによくわかんないです。野球って、ハッキリ言って、よくわかんないですけど。」

−耳の形が似てるから?
*「”ボム!”84年6月号に、”江川さんが大好き。・・・そういえば江川さんも「ダンボ耳」なんですよね”という記事が掲載されていた。

「あれは関係ないんですよ(笑)ただ、江川さん、見てていいなァ、と思って。」

−友達に、おかしな趣味だって言われたりしない?

「そうですね。友達はそうでもないですけど、うーん、どこ行った時かな。大阪のほうとか行った時に言ったら、エーッ、って言われましたね。」

−じゃあ、プロ野球は、当然、ジャイアンツ・ファン?

「そうです。」

−でも、普通、名古屋だと、中日ファンじゃなきゃ人間じゃない、みたいな。

「そこまででもないですよ。でも、ウチの父と姉は中日で、ウチの母と私が。」

−巨人ですか。

「ええ。」

 

●●●●

 

−そういえば、昨日”ザ・ベストテン”見てたんですけど、
*「インタビューの行われた前日の5月31日、彼女は”ザ・ベストテン”のスポットライト・コーナーに菊池桃子とともに出演した。その時、久米宏がいきなり、”ファースト・レディ”の岡田有希子さん、と紹介し、黒柳徹子が彼女を”うきこさん”と呼び間違えたのである。」

「あ、ハイ。」

−名前を・・・

「うきこさん(笑)」

−名前と曲名を間違えられましたよね。

「曲名まで?」

−”ファースト・レディ”とか。

「あ、そうなんですか。」

−一回だけだけど、曲名については。

「で、言い直してもらって。」

(隣から、福田マネージャー。以下しばらく、彼女とユッコの会話となる)

<あとは”ファースト・デイト”だったわね。>

「あのー、曲紹介の時じゃなくて?」

<インタビューっていうか、話しの中で。>

「あ、びっくりした。曲紹介で”ファースト・レディ”って言ったかと。」

<それは大丈夫よ。>

「どこでも、みんな、間違えるのよ。”ファースト・レディ”ってね。こないだも誰か、間違えたネ。」

<”レディ”のほうが耳慣れるのかな。>

「あのー、そうですね。あのー、辻沢杏子さんのキャッチ・フレーズなんですネ、また、”ファースト・レディ”っていうのが。」

<でも、あんまりそういう印象はないけどね。使い古された言葉だもんね。>

「でも、やっぱり、耳に慣れてる言葉なんだろうね。(間)”ファースト・キス”って言われるよ、言う人いますよネ。”ファースト・キス”って間違えた人。」

−(インタビュー再開)それも、使い古された言葉ですよね。

「そうですね。よくいろんな・・・。桑田靖子さんのLPがそうなんですよねぇ。」

−あの時、どんな気がした?名前、間違えられたなぁ、って思った時。

「最初、エッ、って思ったんですよネ。」

−うん、そういう顔してた。

「あれ、今、たしか、”う”って言ったよナ、って思って、どうしようかな、言おうかナ、どうしようかな、とか迷ったんですけど、ちょっとアセりました。でも、最後、ま、いいや、とか思って。」

−そんなカンジでしたね。そういえば、”おはスタ”にウィークリーゲストで出た時も、そんなことがなかった?月曜日に出た時に、志賀ちゃんに”木曜日にも出てくれるんですよね”って言われて、

「ええ。」

−なんとなく、一瞬とまどったような、

「そうですよネ。一週間のはずなのに、あれ?とか思って。まぁ、たしかに木曜日も出ることは出るんですけど(笑)木曜日は、岡村有希子ちゃんも一緒だったんですよね(笑)今度、また一緒になるんですよ。」

−たしか、向ヶ丘遊園で?

「向ヶ丘遊園で。」

−堀ちえみちゃんも一緒ですよね。

「ええ、あと、チェッカーズさんとか。よくわかんないですけど。」

−”近代映画”の最新号に堀越の芸能コースのホームルームの机列表が載ってたんですけど。

「あ、はい。」

−あれは正確なんですか?

「あれは間違ってるんですよね、あれは。」

−岡村さんと前後になってたでしょ。

「ぜんぜん、違うんですよね、ホントは。私は倉沢淳美ちゃんの後ろなんです。」

−あの机列表から考えると、倉沢淳美さんの後ろってことは高部知子さんの前?

「じゃないんですよ。」

−それも間違ってるの?

「そうです。だから、ただ単に、ホント、名前順なんですよ。本名が佐藤佳代だから、かきくけこで”さ”なんですよ。”こ”の次が”さ”なんです。その後ろが”さめじま”っていう子なんですけどネ。で、私のななめ前が桑田靖子さんです。(本名が)池田さえ子さんだから(出席番号が)1番なんですネ。で、ここから始まってずーっと並んでて(身ぶり手ぶりをまじえつつ)ずっと、こう並んでくんです。どこで間違えたかわかんないですけど、とにかく間違ってるんです。」

−名古屋時代って、高校がかなりの進学校だったと聞いたんですが、どういう学校だったんですか?

「どういう高校?そうですね。名古屋市立ですけど。」

−県下で3本の指に入るとか。

「いや、そんなこと、ないですけど。」

−でも、5本の指には入るでしょ。

「(笑)そうかなぁ。」

−じゃあ、わりと勉強は得意とか。

「っていうか、その、いろいろウチでもめてまして、で、その条件の一つに高校にちゃんと合格することってあって、で、まぁ、そのあたりにでも入っておきましょうか、ということで。」

−たしか、名古屋は、まだ学校群制ですよね、その頃は。

「そうですね。まだ”群”ですね。」

−向陽高校は、どこと組んでたんですか?

「昭和=向陽と、向陽・・・なんだっけ、向陽=菊里があったんですけど。」

−どっちで、入ったの?

「菊里=向陽です。」

−じゃあ、いいほうじゃないですか。

「そうですね。」

−やっぱり、いいですよ、ぼく(加藤)、隣りの県だったからわかりますよ。

「あ、そうなんですか。」

−ウチも学校群制を敷いてる県で。

「あ、どこですか。」

−岐阜です。

「あ、岐阜ですか。でも、岐阜はすごいんですよね。学校群が少ないから、すごく、ホントにいいっていうか、学校群に行ける人は。名古屋の場合、15校もあるから、けっこう、逆に、群じゃないとこより悪いとこっていうのもあるんですよネ。」

−たしかに多いですね。ホント、名古屋は。

「・・・・岐阜なんですか。」

−じゃあ、得意な学科は?

「得意っていうか、好きなのは、国語とか英語ですね。」

−文系ですね。理系の科目は?

「理科はキライです。数学もあんまり好きじゃないし。」

−本来でしたら、大学まで行く予定だったの。

「そうですね。でも、あんまり勉強好きじゃないんです。わかんないですけど、でも、ま、やっぱり、普通に生活してたら、たぶん流れで、大学に行ったと思います。」

−いわゆる、女子大生になってた、と。

「そうですね。で、結婚でもして、という(笑)一般的なパターンで、たぶん行くと思いますけど。」

−堀越から大学へ行くという考えはありますか?

「そうですねぇ。今は特に、なんか、これをどうしても勉強したい、と思うこともないし、それに今、学校行くだけで、学校行くっていうか、高校通うのも精一杯だから。もし、なんていうのかな、高校3年生ぐらいになった時に、なんか、伊代さんみたいに、なんとかの道に進みたいとか、そういうの見つければやっぱり行きたいと思うかもしれないけど、今のところ、あまり思わないですね。肩書きで・・・・のためだったら行きたくない、って気もするし。」

−じゃあ、最近の女子大生ブームみたいなのは、どう思う?

「はい(笑)そうですねぇ。なんか、圧倒されてるっていうか、あ、すごいな、って思います(笑)やっぱり、女子大生というだけで、就職とかも違いますよね。就職っていうか、バイトっていうか。」

−そうですね。肩書きだけで。

「いろいろ、普通の人よりチャンスが多いというか、給料がいいというか、なんか。」

−非難されてるわりには、評価されてるっていうかね。女子大生っていうだけで。

「そうですね。なんだかんだいいつつ。」

 

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−芸名は、どなたがお考えになって?

「ええ、あのー、名古屋のほうに住んでる姓名判断の先生なんですけど、姓名判断じゃない職業はあるんですけど別に、あのー、占いみたいなこともやってる人で、ずっと、あのー、太川陽介さんとか、そのあたりからみんな、つけてるんですよね。聖子さんも、早見優さんも。で、いろいろ占ってもらって、画数とか、なんか、字の見たカンジとか、いろいろ加えて、それで、この名前になったんですけど。」

−そういえば、サン・ミュージックの女の子のアイドルって、本名と芸名の差がすごくありますよね。

「そうですね。ええ。今、わりと普通、本名使う人が多い中で、サン・ミュージックはしぶとく芸名です。しぶとく(笑)だいたい、みんな芸名です。で、だいたい”田”と”子”がつく人が多いんですよネ。”田”と”子”がつくっていうか。」

−自分の本名については、どう思います?

「そうですね。あのー、自分がまだ本名というか、自分がホントに”佐藤佳代”の時は、意外と気に入らなかったというか、”佐藤”という名字がいやだったんですねぇ。多すぎて。よく、ぜったいに、クラスに3、4人はいたし。それがいやだったんですけど。今、自分の名前が離れてみると、なかなかいいもんだったなぁ(笑)という気もしますね。」

−”スタ誕”に合格したあと、実際に芸能界入りしたのはいつ頃なんですか。

「そうですね。去年の秋ぐらいに東京に出てきて、で、それから、いろいろとレッスンとかして。」

−取材は?

「取材、受けたのは今年に入ってからです。その前に、ラジオが10月からあったんですけど。でも、その頃まだ、ホントに、そのラジオだけが独立してやってた、ってカンジで、あんまり歌手って気はしなかったですね。」

−その、ラジオの仕事が早朝で、早起きしなくちゃなんなくて、なんでも、誰もいない電車の窓から、陽が昇っていくのを見るのが好きだったとか。

「ええ。ホント、キレイだったんですよネ。こう、ちょうど、最初はまっ暗なんですよ。そのうち、なんだか赤っぽくなってきて、わぁーって、景色が変わってくるんですね。それを見てるのが楽しかったです。それくらいしか、楽しみがないといえばそうですけど(笑)」

−そのエピソードを知ったのが”夕刊フジ”でなんですけど、あれが初めての取材だったんですか。

「そうですね。というか、なんていうかな、取材を受けたというか、雑誌に初めて載ったのが”ポパイ”なんですけど、あの時は取材はしなかったから、そうです。いろいろ、きかれたりしたのはあれが初めてですね。」

−写真が、奈保子さんぽくって。でも、今はそんなこと言われないですよね。

「そうですね。あんまり言われないですね。」

−テレビに最初に出たのは?

「初めて出たのが”ヒットステージ”です。」

−それはいつ?

「3月25日です。」

−わりと最近ですね。

「そうですね。」

−テレビに映ってる自分を見て、まずどう思いました?

「いやぁ、しばらくあとからビデオで見せてもらったんですけど、緊張してますねぇ。顔が。」

−たしかに緊張してましたね。

「ホント、歌う前はドキドキドキドキして、すごかったです。終わってから、終わったぁ、って。」

−エンディングで、ホッとしてるのがわかるんだよね。

「あ、怒られました。でも、そういう顔しちゃいけない、って。ちゃんと、まだ終わっても歌なんだから(笑)」

−わりと緊張するほう?

「そうですね。わりとアガります。」

−でも、昨日の”ザ・ベストテン”は、そうでもなくて、けっこうのびのびと歌ってたような。

「そうですか。昨日もやっぱり、アガってたって言われますねぇ。中には、ホント、アガってなかったって言う人もいるらしいんですけど、やっぱり、よく知ってる人とかだと、緊張してたね、とか言います。どうしてなんでしょうネ。別に、普通だと思えばいいんですけどねぇ。どうしても”ベストテン” とか意識しちゃいますね。」

−なんとなく、歌ってる時としゃべってる時とで、雰囲気が違いますね。

「そう、どう違いますか?きいたりして(笑)」

−なんていうか、例えば、歌うところだけ見てると大人しそうな。

「(笑)そうですね。歌う時は真剣になっちゃうから。」

−それが、イベントとかだと、冗談を言ったりして。両面を持ってる、っていうか。

「そうですね(笑)歌自体が、わりと静かな歌だってこともあるんですけどねぇ。」

−自分がテレビに出てるのを見て、恥ずかしい、とか思ったことない?

「自分が出てる番組、見たことないんです、ほとんど。」

−そうなんですか。

「うーん、モニターで、歌い終わったあと見たりとか、そんな程度で、実際流されてるのを見たのは、その時に見たのは、一度、地方に行った時に、ちょうど朝早くやってた時。だいたい、帰ってくる頃、もうテレビやってないですから。ウチに、部屋にはテレビがないってこともあるんですけど。」
*「この頃、彼女はサンミュージックの相沢社長の家に下宿しており、自分の部屋にはテレビがない、という意味だと思われる。」

−ないんですか。

「ないんです(笑)」

−CMについては?

「あ、あれですか。あれは、そうですね、いちばん初め、まずCMじゃなくって、スポットが東京のほう、流れましたよねぇ。えー、16日からでしたっけ。その前に、この番組のどの時間ぐらいに流れるよ、って(テレビが)企画っていうか、そういうCMの企画をした人のところ、企画の部屋にあるんですけど、行って、ずっと待ちかまえて見てたんですよ。なかなか出なくて、あ、出ない、出ない、とか言って、そしたら、いきなり、ダダダダダダダダって出て、アーッ!出た!って、みんなでわぁって、拍手しました。思わず。うれしかったですけど、恥ずかしかったですね。その前から、なんていうのかな、いろいろ、単独では見てましたけど、編集されたテープを。でも、番組の中で出てくると、やっぱりうれしかったですネ。」
*「”カフェゼリー”のCFに先がけてオンエアされた、デビュースポット」

 

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−いわゆる芸能人の人と会うわけですよね。奈保子さんも含めて。・・・・・会いました?

「ええ。奈保子さん、前に一度、あのー、”歌謡ドッキリ・・・・・”でお仕事が一緒になって。うれしかったんです。」
*「日曜の午後に放送されていた”歌謡ドッキリ大放送”(テレ朝系)のこと。」

−実際の印象としては?

「やっぱり、見てた通りの人というか、想像してた通りの人で、すごい、それがうれしかったですね。テレビで見てるのと実際が違わなくて、ホント、よかったナ、って思って。」

−違ってた人、なんていたの?

「そんなにないですけど、でも、やっぱり、なんとなく雰囲気違うな、って思う人はいました。」

−じゃあ、芸能界全体に対してはどう。抱いてたイメージと、実際の違い、というか。

「あんまりないな、ってカンジですね。」

−わりと、思ってた通りの世界だったと。だけど、イヤな仕事もあるんじゃない?

「そうですね。いろいろ、中にはありましたけど。」

−そういう仕事でもやらなくちゃいけないわけでしょ。そんな時、自分をどうやって納得させる?

「そうですね。どうしてもしなきゃいけないというか、でも、自分で、それがやって得になるな、とか思えばやります。やりますけどね。得になる、というか、その何のためにやるかってのがわかってて、これやったほうが、ああ、そうなんだろうな、ってのが自分で納得できれば、いやでもしょうがないな、と思いますけど。」

−苦労したことってあります?芸能界に入って。

「そうですね。苦労したことですか。目が悪いから、人の顔は見えないんですよね。だから、それがすごい、どっか行くたびに、そのことばかり頭にあって、たえず、あの人違うかナ、とかそればかり考えなきゃいけないんですよね。人がいると、それがちょっと恐いですね。もう、もし無視しちゃったらどうしよう、とか、知ってる人なのに無視しちゃったらどうしよう、とか、あと、なんていうかな、同じ人に何回もしちゃっても逆におかしいし、時々、言われるんですよね。無視して行った、とか。ぜんぜん気がつかないんですよ。見えないからわかんないんですけど、やっぱり向こうは知っていて、なんかこっちを向いてるのに、だいたい、その人のほう見てる時もあるんですよね。見ていてもわかんないから、そのまま素通りしちゃうから、でも、見られたほうの人にとっては、こっち見てたのに、気づいてるはずなのに、無視して行った、とか言われちゃって。あと、あいさつした人でも、もうこれくらい(テーブル越しにインタビューしているぼく達との距離を指す)だったらわかんないんですよね。あ、よろしくお願いします、とか言ってても、だから、今度会った時にもうほとんど、だから、わかんないです。すいません(笑)だから、ホントに、顔をじゃあ覚えて下さいよ、とか言って、冗談みたいにこうしっかりと(ぼく達に顔をぐっと近づけて)見せてくれる人、見せてくれない人とかはいいんですけど、普通に離れてあいさつして2回目に会った時って、もうほとんど、その時に顔なんか見えてなくてわかんないから、困っちゃいますね。」

−奈保子ちゃんもそうだったらしいですね。で、例えば、目を細めて見たりしないんですか。

「ええ、すぐ、細めちゃいます。だから言われます、テレビとかで細めて。」

−イベントで似顔絵書く時とか、いつものぞきこむ感じで。

「そうですね。あれもほとんど見えてないんですね。ホントはもっと近づきたいんですけど、近づかないと見えないんですけど、あんまり近づいても、見てる人、おかしいかナ、という気がしちゃうから。」

−NHKとかでは注意しないとね。セリ穴に落っこちちゃうから。
*「'81年11月、河合奈保子は”レッツゴーヤング”(NHK)出演中、誤ってセリ穴に転落し、重傷を負った。」

「そうですねえ。あの時、ホント、でも、すごいショックでしたね。かわいそうだな、もう、なんか替わってあげたい、とか思いましたけどね。奈保子さんがかわいそうでかわいそうで、思わず泣いた、という、あ、奈保子ちゃん、かわいそうかわいそう、とか言ってネ、もうギャアギャア叫んでました、お母さんとか一緒に。私が寝てたら起こしにきたんですよね。」

−お母さんが起こしてくれた・・・・・。

「ええ。ちょっとちょっとちょっと、奈保子ちゃんがアレなんだって、ちゃんと起こしにきてくれたんですよ(笑)うそでしょ、って。私を起こすためのうそだと思ったんです。うそでしょ、とか言ったら新聞持ってきてくれて、えーっ、とかこう(身を乗り出して)飛び起きました、思わず、かわいそうでかわいそうで、替わってあげられたらいいのになって思いました。」

−知り合いで、名古屋の実家の近くまで行った人がいるんですけど、向かいにまんじゅう屋さんとか、あるでしょ。

「あ、ありますね。そうです。言っちゃった(笑)」

−まずかった?

「だいじょうぶでしょ。どうせ私、住んでないし(笑)」

−お好み焼屋とか、まんじゅう屋とか。

「そうですね。あと、お寺へ道が。」

−そのあたり、行きつけだったんじゃない?

「意外と行かなかったですけどネ。あ、おまんじゅう屋さんは、でも、子供の日とかひな祭りの日とか行きましたね。ちまきを買いに行ったりとか、さくらもちとか、ちまきとか、かしわもちとか。」

−名古屋と東京の違いみたいなのは、ありますか?

「うん、やっぱり、人間が違うっていうか、やっぱり都会だな、というか、悪く言えば冷たいし、よく言えば、あんまり人のこと干渉しないし、自分なりの生活をちゃんと守ってる、東京のほうが。名古屋のほうが、すぐ人に干渉したがるっていうか、わりと封建的な、なんていうか、とこありますね。新しいものあんまり受けつけないっていうか、あと、ま、見たカンジもやっぱり、ビルが高いっていうか、東京のほうがそういう高いビルが多いし、やっぱり、ゴミゴミっていうか。」

−人の数にね。

「そうですね。やっぱり、新宿なんかすごいな、と思いますね。学校に行く時も、もう恐いです、ホントに。」

−電車も混むもんね。名古屋だったら、地下鉄の一部しか混まないけど。

「そうですよね。やっぱり、混むって言っても、混み方が違いますね。ホントに、苦しいですね、東京の場合はもう、ホントに、あと、恐いですね、人の目が。やっぱり、大きいかばんとか持って学校へ行こうと、こう、にらまれます。恐いんです、あれが(笑)別に、私も好きで荷物持ってるわけじゃないのに、そんなニラまないで、ってカンジで、なんか、こんな混んでるのに荷物持って入ってきやがって、ってカンジの目で見られるんですよネ。」

−自分の性格については、どのように思ってます?

「そうですね。やっぱり、すごいのんびりしてるな、っていうか、おっとりしてるっていうか、でも、けっこう気が強いとこはありますね。そのぶん、なんか、すごく淋しい、っていうか、甘えっ子っていう部分もあるんですけど。」

−そういう自分の性格は好きですか。

「そうですねぇ。ま、あんまり、好きじゃないですね。コロコロ、わりと、変わりやすい性格っていうか、自分でもよくつかめない、つかめてないんですけど。」

−友達は、多かった?

「そうですね。男の子はあまりいなかった、女の子はわりと・・・・・。でも、最初、人見知りするほうですね。仲良くなれるとだいじょうぶなんですけど。」

−芸能界では、人見知りをするタイプって、非常に、

「損だって、よく言われます。」

−そうですね。

「やっぱり、どうしても、なんか、臆病に。見えないぶんというのもあるんですけど、人の顔が見えないから、すごい恐い、っていうか、見えれば逆に、どういう顔してることかわかるんですけど、どういう顔っていうか表情っていうか、そういうのがぜんぜんわかんないから、恐い、すごい恐いと思いますね、時々。」

−いつもは、メガネとかコンタクトとか?

「そうですね。だいたい、いつもメガネしてるんですけど、やっぱり、人に会う時は取れ、とか言われるから、取るんですけど。」

−学校でも?

「ええ、学校ではメガネしてます。」

−これからいろいろと、新人賞争いがあるんですけど、自信はあります?

「(笑)そうですね。やっぱり、自信ってわかんないですけど、やっぱり、やっぱり、一生に一回だから、ほしくない、って言ったらうそになるっていうか、ほしいなぁ、あんまりそればっかりにこだわりたくないけど、少しは、ほしいなぁ、って思う気もありますね。でも、あんまりそれにこだわりすぎると、もし取れなかった時になんにも残んなかったりとか。」

−アイドルについてはどう思いますか。アイドルという存在について。

「そうですね。やっぱり、自分もやっぱり、河合奈保子さんとか好きだったってこともあるんですけど、そういう人を見てて、けっこう、写真とか見てて”ニタッ”とかするんですけどね(笑)おかしいですネ。女の子なのに、おかしいナ、と思うんですけど、でも、そういうの見てて、気分がよくなれば別にいい、っていうか、やっぱり、必要なものじゃないかな、と思いますね。」

−じゃあ、自分もそういう存在になりたい?

「そうですね。やっぱり、見てて、やすらぎというのも大げさですけど、幸せな気分に、人が見ててなれたらいいな、っていうか、自分がこういろいろ歌ったりすることで、人が見ててそういう気持ちになれたら、してあげたらいいな、って気がしますね。」







「よい子の歌謡曲」No.18 &
「よい子の歌謡曲」4月増刊号 ベスト オブ 岡田有希子


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